この絵本の内容紹介あらすじ

静謐な空気につつまれた、繊細な作風が人気の植田真さんが、5年ぶりに沈黙を破り、満を持してお届けする新作絵本は、繊細なだけではなく、その中に力強さも織りこんだ意欲作です。

おやすみを重ねるごとに、人は少しずつ成長していく。
知らなかった道、はじめて聴くうた――。
新しい出会いを思い返しながら眠りにつく幸せ、そして、「おやすみ」のトンネルを抜けてやってくる新しい日には、きっと、自分の知らないことが待っているという幸せの予感。
きょうも、あしたも、あさっても。
ひとりひとりの「おやすみ」を彩るあおの情景を美しく謳い上げた絵本。

【ここがポイント】
・植田さんにしか描けない透明感あふれる美しい絵
・詩のような印象的な文章
・羽島一希さんのすばらしい装丁

【編集者コメント】
植田真さんの描く静かで美しい絵が大好きで、いつか絵本を出させていただきたいと思い、ギャラリーでご挨拶させていただいてから早7年近く。
「自分がこれだ!と思えるものが見つかったら、ぜひ」というお返事をいただき、昨年の夏に「こんな感じでやりたいと思うんです」と、テキストを拝見させていただいたのですが、そのときの衝撃といったら……!
そのテキストから伝わってくる情景で涙が出てきました。
そして、完成した絵は、美しさはもちろんのこと、静かで透明感があって、だけど強さもしっかり伝わってくる、素晴らしいものでした。
「おやすみ」の時間に感じる、それぞれの「あお」が、雄弁なタッチと繊維な色の重なりで表現されている、必見の一冊。美しい装丁は、憧れの人、羽島一希さんです!