この絵本の内容紹介あらすじ

今はにぎやかな神楽坂。太平洋戦争では、たくさんの焼夷弾が落とされ、焼け野原になり、多くの人が亡くなりました。
仲良しだったちえちゃんとともちゃんは、ともちゃんの疎開を前に、再会を願い、おはじきを銀杏の木の下に埋めます。
神楽坂に残ったちえちゃんには、そのあと何が起きたのでしょうか。
数十年後、神楽坂に戻ったともちゃんの目の前に現れたちえちゃん。
それは、あのとき埋めたおはじきが見せた、切ない幻影でした……。
悲惨な戦争が引き裂いた、美しい友情のお話です。

【ここがポイント】
・命の尊さと友情がテーマです
・戦争と平和について学ぶことができます
・鮮やかで、美しい色使いの絵本です

【編集者コメント】
作者の山口節子さんは、神楽坂で生まれ育ち、戦火によって家と友人を失いました。
何十年と経っていても、生家と友人を恋い慕う気持ちは薄れないそうです。
このお話は、山口さんが思い出の神楽坂に捧げる鎮魂歌です。
若手画家の大畑いくのさんが、迫力あるタッチで描きました。