この絵本の内容紹介
ある美しい満月の夜にうまれた、竜のぼうや。うまれてひとつめの朝、ふたつめの朝と、少しずつ、空を飛ぶ楽しさを知ったぼうやは、飛ぶのが楽しくて仕方ありません。
ある晩、お母さんのとぐろからそっと抜け出して、雲の隙間からのぞいてみると、星よりも明るく輝く街の灯りが見えて……。
大好きなお母さんから離れて、初めての冒険に出た竜のぼうやの移り変わる心情と、ぼうやを想うお母さん竜の愛情の深さに心打たれる作品です。
【ここがポイント】
・やわらかな文章が心地よい
・壮大な作品世界を表現した絵が素晴らしい
・読み聞かせに緩急がつけやすくおすすめ
【編集者コメント】
富安陽子さんらしい心地よい文章が、静かで壮大な竜が生きる世界に読者をいざなってくれます。
ダイナミックな構図でのびやかに描かれた早川さんの絵は、墨絵と見間違うようなタッチで描かれていて、圧巻です。
強面の竜のお母さんの笑顔がとても素敵ですよ。ぜひ見てみてくださいね。