この絵本の内容紹介
クジラのボンは、かあさんクジラといつものように海のお散歩です。でも、いつもと違って港のほうから賑やかな音楽が聞こえてきました。
陽気な音楽に誘われてクジラ親子が港に行くと、今日は港のお祭りでパレードが行われていたのです。人も波も船も旗もみんな踊って楽しそう。なかでもカラフルな風船たちは一番に踊って華やかな様子です。
初めて見る風船はふわふわしてて美味しそうなのでボンは、風船をひとつ口に入れてみました。
かあさんクジラに止められますが、ボンが風船を食べる姿を見た人たちは大喜び!みんなが喜ぶので楽しくなったボンは、次から次に風船を口に入れます。
すると・・・、たくさんの風船を口に入れたボンは空にふわふわ浮かんでいきます。ボンは、風船クジラになってしまったのです。
海を泳ぐように空を泳いでみると新しい世界がボンの視界に入ってきます。海しか知らないボンですが、風船クジラになったことで陸の上をふわふわと泳いでいくのでした。
牧場の続く田園風景を下に眺めて泳いでいくと、次は街が見えてきました。
大きなビルが並ぶ街中を横切っていくとサッカー場の上に着きました。そして、高く上がったサッカーボールがボンのお腹に当たると・・・、口に入れた風船が一斉に飛び出します。
風船を吐き出したボンは、ゆらゆらとサッカー場に落ちていき……。
陸に上がった風船クジラのボンはどうなってしまうのでしょう。海に無事に帰ることができるのでしょうか。かあさんクジラの元に無事に帰ることができるのでしょうか。
子どもの頃、風船でふわふわと空に浮かぶ空想をしたことがある方は多いのではないでしょうか。そんな子どもの空想が詰まった愉快で楽しいお話です。