この絵本の内容紹介あらすじ

お盆に満員の列車に乗って、家族でお母さんが生まれた家へ向かうあこちゃん。お母さんの故郷で、おばあちゃんやおじさん家族と一緒にお盆の4日間を過ごします。

列車は大勢の人でいっぱい。「みんなお盆でいなかに帰るのよ。」とお母さんが教えてくれました。

翌日は、いよいよおじいちゃんやご先祖さまをお迎えする日。朝から盆花を摘みに行き、お仏壇にお供えものをして、日暮れにはむかえ火を炊き・・・と、一つひとつ亡き人を思いながら、みんなで心を込めて進めていくお盆の準備。

おばあちゃんやいとこのひろしくんと一緒に「お盆」の一日を過ごしていく中で、あこちゃんの心の中に、昨年の春に亡くなったおじいちゃんが「帰ってくる」という実感がじわじわと湧いてきます。

そして、おじいちゃんを迎えた夜にあこちゃんが見た夢とは……?

親族が集まってみんなで亡くなったおじいちゃんのことを語り懐かしむ姿に、亡くなった後も続く家族の絆を感じて胸がじーんと温まります。読み終わった時には「おじいちゃん またきてね」というタイトルがぐっと深く感じられてきますよ。
子どもの目線で「お盆」という行事の流れが分かりやすく描かれているとともに、その大切さもしみじみと感じさせてくれる一冊です。