この絵本の内容紹介
どん どん どん! といつもまっすぐ歩いていきなさい。戦争でひとりぼっちになったかよちゃんを支えたのは、親・友・下町がそそいでくれた愛情でした。
つり竿の名匠・竿忠に生まれたかよちゃん。おこづかい持ってお兄ちゃんと駄菓子屋行って、怖いお便所に行く時は優しい母ちゃんがいて、紙芝居見て笑って。そんなささやかでも幸せな日常を戦争は一瞬で奪っていきます。
戦後75年目の2020年に海老名香葉子さんが贈る、50万部超のベストセラー『うしろの正面だあれ』の絵本版ともいえる心温まる物語。戦争のないくらし、平和な今日を守るために、なぜ「戦争」が始まるのか、家族・親子で考えてみませんか?
2020年3月5日放送の「徹子の部屋」で紹介されました。
【著者:海老名香葉子さんの言葉】戦争ほど悲しいものはありません。幸せな家族を死なせ、幸せに育った子をひとりぼっちにしました。言葉にならない、文章では表せない苦しみを味わいました。決して、わたしのような子を作らない、戦争のないくらしをつづけていけるように、平和な今日を守りつづけましょう。まっすぐに歩いた子は強く生きていけます。ひとえに親の情、友情、下町の情のおかげと思えてなりません。わたしと同じく素人の亡き夫の弟子が絵をかきました。平和への祈りとともに、下町のよさを残したいと思ってかいた絵本でもあります。