この絵本の内容紹介
中川ひろたかさんと、柴田ケイコさんが夢のコラボ!
子どもたちの爆笑をさらうこと間違いなし! 読み聞かせにもぴったりな1冊。
はじめのい〜っぽ! 遊んでいるのはカピバラたち。「だるまさんがころんだ」の声と共に、1ぴき、また1ぴきと脱落していきます。最後のひと声で終わると思いきや…? ちょっぴりシュールで、面白さ満点の絵本。
◆◇◆著者メッセージ◆◇◆
【中川ひろたかさんより】
カピバラをうごかした
旭山動物園で飼育係として働いていた、絵本作家のあべ弘士さんのはからいで、昔、動物園ライブをやったことがある。お客さんは30人くらい。カバの前でカバの歌を歌ったあと、みんなでキリンの前に行って、キリンの歌を歌う。で、ぼくたちは、カピバラのところに行った。その時、あべさんが言った。
「カピバラが、だるまさんがころんだやったら、一番強い。まったく動かないからな」って。ほんと、何を考えてるんだろう。お地蔵さんみたいにじっと一点を見つめて立っている。ぼくのレパートリーにカピバラの歌はない。仕方ないので、♪マイベイビーベイビーカピバラって「バラ・バラ」というテンポの速いロックンロールの替え歌を歌ったらザワザワと全員が動き出して次々水の中に入っていった。「カピバラをあんなに動かした中川はえらい」とあべさんにほめられた。こんど、大きなダルマを持って、カピバラの柵の中に放り投げてみようかな。編集者にカピバラの絵本を作りたいと言われた時に、まず、この日のことを思い出した。つまり、この絵本、あべさんのおかげ様なんであります。
【柴田ケイコさんより】
原稿をいただいた時にとてもシンプルな内容だったので「これは絵で作品が決まってしまう」という気持ちでとてもプレッシャーを感じました。でも中川先生がカピバラにした設定のおかげで、へんてこなポーズをするカピバラ隊にすればなんだか面白くて子どもも大人も真似して実際遊んでくれるじゃないかなと思いながら描きました。構図も遠くから手前に迫ってきている感じを出して、読み手を鬼側にすれば面白いかなと考えて描きました。
実際お子様といろんなポーズで「だるまさんがころんだ」を楽しんで欲しいです。