この絵本の内容紹介
いろんな動物にぴとっ! とひっついて…
ちっちゃな コバンザメ 海へ、陸へ、空へ!
こばんざめはひっつくのが大好き。エイにぴと! 亀に、鳥に、ぞうにぴと! 海を飛び出し空を飛び、森を抜けてお月さまにひっつきます。最後は大きく跳ね上がったくじらのお腹にぴと! 海に帰ることができました。
■□■作者・りとうようい さんのメッセージ■□■
水族館のガラスケースに、1匹のこばんざめがひっついていました。水族館へ来るまでは、大海原をいろいろな魚にひっついて、渡り泳いでいたのでしょうか。家主の機嫌はおかまいなく、ひっつく場所によっては迷惑だけど、根っからのさびしがり屋さんなんだ、と、思ってみれば、食べてみたくなるくらい、愛らしく見えてくるのです。こばんざめは、ひっついた魚の食べかすを、ちょうだいすることがあるらしいのです。なんとずるがしこくて世渡りじょうずな魚だこと、と、うらやましく思えたりするのです。そして、せっかくなら、めったにひっつく機会のないものにひっついて、見たことのない景色を見ることができれば、なおのこと、よろしいです。