この絵本の内容紹介
エドワード・ゴーリーならではの独特なカルトアートな絵本です。
あるところにシャーロット・ソフィアという女の子がいました。シャーロットの両親はとっても優しく、お金持ち。
ある日、軍隊の大佐であるお父さんはアフリカ行きを命ぜられます。しかし、数ヶ月経ったある日、アフリカの原住民が謀反を起こし、お父さんは殺されてしまったと不幸な知らせが届きました。
その後、さらに不幸は続き、お母さんはやつれ衰えて亡くなってしまいます。
唯一の親族である叔父は、頭に煉瓦が落ちてきて亡くなってしまいます。
身寄りのなくなったシャーロットは、一族の弁護士に委ねられることになり、寄宿学校に預けられるのでした。
寄宿学校に預けられたシャーロットはここでさらなる不幸に陥ります。言われのないことで先生に罰を受けたり、同じ寄宿学校の生徒に嫌がらせを受けたり。
ひっそりと隠れながら過ごす毎日にとうとう耐えきれなくなったシャーロットは寄宿学校をこっそり抜け出すのですが、ここからさらなる不幸が待ち構えているのでした。
モノクロームの不気味で緻密なペン画で描かれた、最後まで不幸な女の子シャーロットのお話です。ブラックユーモア満載な絵本なのでお子さんには決しておすすめできませんが、大人がこっそり読みたくなるような独特な世界観で描かれた絵本です。