この絵本の内容紹介あらすじ

「葛の葉伝説」をモチーフにして描いた絵本。
「葛の葉姫よ、草叢に残りの香焚きしめて」

人形浄瑠璃や歌舞伎の題材として、また陰陽師安倍晴明との関連で知られる「葛の葉狐」。その切なくも美しい物語を詩情たたえる画とともに蘇らせた絵本。主人公が少女に「葛の葉」を弾き語りしてもらったあと、突然の別れとなるのだが、約千年の時を経て、狐が自らの物語を聞いてもらおうとこの世に姿を現したのではないだろうかと、想像がかき立てられる妙味ある作品。