この絵本の内容紹介あらすじ

おや?
あれ?
もしかして……

一匹の三毛猫が何かに気付き、落ち着かない様子。猫は何かを待ち侘びて、窓辺から夜空を眺めます。

そして、猫は何かを確信すると、二階の窓から急いで外へ駆け出しました。

絵本「ネコヅメのよる」の一コマ

どこから現れたのか狭い路地ではたくさんの猫達が群れを成し、同じ方角を一斉に目指します。

いよいよこの日が来たのだと猫達は胸を踊らせながら急いで駆けていくのです。

絵本「ネコヅメのよる」の一コマ2

ようやく目的地に着いた猫達は、夜空を見上げて、その瞬間をまだかまだかと待ち侘びます。

夜空を覆った雲が風に流されると、ついに待ちに待った瞬間が——。
たくさんの猫達が待ち侘びたのは、夜空に浮かぶ月なのでしょうか。いえいえ、それは月ではありません。猫達しか知らない夜空の光景なのです。

猫の気の抜けた表情が愛くるしく、群れを成して大移動する描写が大迫力の絵本。短くてシンプルな文章ですが、印象に強く残る作品です。