この絵本の内容紹介
あのひは、どんよりと くもった ひ だった。おおきな じしんと おおきな つなみが きた。うみべの まちは、あっというまに ながされ……たべるものも みずも ガソリンも なぐなって――
もう、おわりかと おもった。そんなときだったよ。
ポー ポー ポー ポーけいてきの おとが きこえてきたんだ。
2011年3月11日に発生した東日本大震災で、大きな被害をうけた三陸鉄道。けれど、「さんてつ」は地震発生から5日後、絶望のなかで動きだしました。
「じもとの あしに なるんだ!!こんなときだからこそ……はしるんだ!!」
ちっちゃいからだでみんなをはげまし、力強く走りつづける「さんてつ(三陸鉄道)」の姿たを描く、東日本大震災から10年のものがたり。