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絵本
寒い冬の夜、手ぶくろを買うために街へ降りた子ぎつね。母ぎつねに、片方の手を人間の手に変えてもらっていましたが、帽子屋に差し出したのは間違った方の手だったのです。
幼くして母を失い、養子に出されるなど寂しい幼少期を送った新美南吉は、中学生時代から創作を始め、弱冠18歳で「ごんぎつね」を世に出しました。病に苦しみ、作家としての成功を前に29歳で世を去りましたが、その短い生涯を通して、数多くの童話、小説、詩、童謡、戯曲などを創作しています。物語性豊かでユーモアとペーソスに満ちたそれらの作品は、愛知県知多半島の風土を背景に、哀しみの中にも心の通い合いや美しい生き方といった普遍的なテーマが描かれ、死後7...
1959年、大分県生まれ、大阪育ち。京都芸術短期大学(現・京都造形芸術大学)卒業。イラストレーター、絵本作家。『まいごのどんぐり』(童心社)で第32回児童文芸新人賞、紙芝居『うぐいすのホー』(童心社)で第43回五山賞奨励賞受賞。主な絵本に『じいじのさくら山』『ふでばこのなかのキルル』(白泉社)、『ぼくのくつ』『せいちゃん』(いずれもひさかたチャイルド)、『ころんちゃん』(アリス館)、『こいぬのこん』『いまなんじ?』(学研)、『たなばたま...