この絵本の内容紹介あらすじ

弥生の節句(3月3日)にお友達と集まって、ぼんぼりさんにあかりを灯してひな祭りを始めます。

でも、あかりを灯したそのとき、「ぼんぼらみん!」っとぼんぼりから不思議な音が聞こえてきました。

音が聞こえてきたかと思うと、次は雛人形が踊りだし、お雛様は歌います。
「ぼんぼらみんみんぼんぼらみん、これでいちねんやくばらい」
不思議な歌につられてみんな踊り始めます。すると……口の中から「はいたむし」、鼻の穴から「かぜのむし」、他にも「なきむし」「かんむし」「おねしょむし」、歌につられて出てきました。
天井からは、厄病神や疫病神、貧乏神と次から次に現れると「ぼんぼらみんみん」と踊り始めます。

ぼんぼりの不思議な音につられて踊っていると、どこからともなく大きなぼんぼりが飛んできました。
大きなぼんぼりを囲んで、みんなで楽しく踊っていると「これでいちねんやくばらい」っと汚れだけが大きなぼんぼりに吸い込まれていきました。
大きなぼんぼりは、汚れを吸い込んだと思うと最後はとっても美味しい五色のあられを降らせるのでした。

雛人形の役目は、子どもの厄を代わりに受けるというもののようです。ひな祭りは、子どもの厄払いの行事なんですね。

ひな祭りを題材にした絵本はたくさんありますが、ぼんぼりに焦点を当てた絵本は珍しいですよね。でも、ぼんぼりもひな祭りの大事な要素です。
ぼんぼりの淡い明かりに風情を感じてみるのも素敵なことかもしれませんね。