この絵本の内容紹介あらすじ

ももちゃんは、お母さんとおばあちゃんと一緒に川のほとりにやってきました。今日は、流し雛。折り紙で折ったお雛様でももちゃんの体をさすります。
それからお雛様を川に浮かべると、「ももちゃんのびょうきをおひなさまがしょっていってくださるのよ」とお母さんが教えてくれます。

ももちゃんが川に浮かんだお雛様を見送っていると、突然、お雛様を掴む手が川の下から現れます。
ももちゃんは気がつくと川の中を泳いでいました。手の正体は河童。ももちゃんは河童を必死に追いかけるのでした。

ところが、この河童のお父さん、お雛様を譲ってほしいと言うのです。理由を聞くと、河童の女の子が病気だと言うのです。

河童のお父さんがお雛様で体をさすります。それから、女の子が元気になるようにとみんなで祈って川に流すのでした。

お雛様を見送って、ふと河童の女の子を見ると、すっかり元気になっています。ももちゃんはお礼にと菱餅と同じ色の白と緑と桃色の綺麗な小石をもらって帰るのでした。
気づくと川のほとり。でも、服も髪も濡れてません。さて、さっきまでのは夢だったのでしょうか。

最後の展開は、じんわりと心温まる不思議なお話です。
ひな飾りをするご家庭が多いですが、地域によってはこの流し雛の風習も残っているようです。地域ごとの風習の違いについて調べてみても面白いかもしれませんね。