原作:ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(1805-1875)デンマークのオーデンセに、貧しい靴屋の子として生れる。小学校にもろくに通えなかったが、読書によって文学的指向が育てられた。無一文で首都コペンハーゲンに出、自費出版したユーモラスな旅行記『ホルメン運河からアマーア島東端までの徒歩旅行』が売れて文壇出世作となる。浪漫的名作『即興詩人』で世界に名声が広がり、『人魚姫』を含む第三童話集刊行以降は、近代童話の確立者としても世界に認められた。
作品一覧を見る文:角野 栄子(かどの えいこ)
1935年、東京生まれ。早稲田大学教育学部英語英文科卒業。1970年、ブラジルでの体験をもとにした『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』(ポプラ社)でデビュー。『魔女の宅急便』(福音館書店)で野間児童文芸賞と小学館文学賞を受賞するなど受賞多数。『スパゲッティがたべたいよう』(1979年刊)に始まる「小さなおばけシリーズ」はじめロングセラーの作品は数多く、自選童話集「角野栄子のちいさなどうわたち・全6巻」(以上ポプラ社)も刊行されている...
続きを読む・作品一覧を見る絵:市川 里美(いちかわ さとみ)
岐阜県生まれ。1971年パリに渡り、独学で絵を学ぶ。優しく繊細な描写に独自の世界を持つ。自作の絵本に『バラがさいた』『ベンジーのおくりもの』『春のうたがきこえる』(講談社出版文化賞絵本賞)、『はしって! アレン』(サンケイ児童出版文化賞美術賞)、『あかいチョウチョ』『おだんごスープ』『お祭りにいけなかったもみの木』『おそとがきえた!』など多数。また、エッセイに『花と私の時間モンマルトルのバルコニー』がある。
作品一覧を見る