この絵本の内容紹介あらすじ

本ものの"みつばちマーヤ"が、今、飛び立ちます。
フランスのファーブル愛好家から"プチ・ファーブル"と親しまれている細密画家、熊田千佳慕氏が馬の毛3本の絵筆を駆使して5年、ついにあのワルデマル・ボンゼルスの名作"みつばちマーヤ"を美しい絵本として完成させました。 マーヤの誕生から、スズメバチの大攻撃によって全滅させられそうになったみつばちの国を救うまでの数々の冒険が、超細密であるにもかかわらず、物語性豊かな、心暖まるタッチで描かれています。登場する虫も草も花も、すべてのものが自然の中からそのまま飛び出してきたような錯覚さえ感じます。その中でピンクのリボンをつけた可愛らしいマーヤは、自由を求めて飛び回ります。マーヤは他の虫たちとの多くの出会いから友情の素晴しさと自然のきびしさを学び、そして何よりも勇気の大切さを学ぶのです。 現在85歳の熊田千佳慕氏は、6年前に「ファーブル昆虫記」を描いた絵で、小学館絵画賞を受賞しました。そしてその時、"最後の大作"としてこの"みつばちマーヤ"にとり組んだのです。時には順調に、時には行きづまりながらも馬の毛3本の絵筆をはなすことはありませんでした。 5年の歳月をかけて完成した30枚の名画をゆっくり味わっていただきたいと思います。そして、自分もマーヤになって大自然の中を飛び回り、ボンゼルスと熊田千佳慕の世界を旅して欲しいと願っています。