この絵本の内容紹介
三人の子ども達は、お尻のことが知りたくて仕方がありません。
「お尻に火がついた」とおじさんが言えば、三人の子ども達は「みせてみせて〜」と駆けつけます。でも、おじさんのお尻は燃えていないので不思議がる子ども達。ズボンを引っ張ってお尻を見ると……おじさんは「コラーッ」とカンカンになって怒ってしまいます。
子ども達は怒ったおじさんから慌てて逃げますが、一人の男の子が尻もちをついてしまいます。そして、「お尻が割れちゃったよ〜」と言うと、残りの二人の子ども達が「もとから割れてるの!」とすかさずツッコむのでした。
子ども達は、次は「しり」の付く言葉が気になって仕方がありません。例えば、歯ぎしり、丸かじり、それから草むしり……。ところが、どれもお尻とは全く関係がありません。
次こそはと、お尻に関係する言葉を考えます。例えば、尻毛を抜く=油断している人を驚かせるようなことをすること、尻抜け=すぐに忘れてしまうこと、他にも……。たくさんのお尻に関係する言葉があるのです。
子ども達のお尻への興味はまだまだ続きます。どこからどこまでがお尻なのだろうか? 人間と動物達のお尻の違いはなんだろうか? お尻の役割ってなんだろう? お尻のことを改めて見直してみると意外と奥深いものなのです。
子ども達は、「お尻」という言葉が大好きです。この絵本に登場する子ども達も例に漏れず、お尻のことが大好きなのです。
わんぱくな子ども達の愉快なお話と思いきや、段々とお尻に関する深いお話へと発展していきます。大人達でも思わず「へぇ〜」と唸るような知らないことがたくさん描かれます。