この絵本の内容紹介
世界中で愛される、美しい観賞魚を育む人々
泳ぐ芸術とも呼ばれる錦鯉。
江戸時代に新潟県中越地方の山間の集落で誕生しました。
自動車がなく、道路も整備されていない時代には、集落が雪におおわれると、ふもとに下りるのも、ままなりませんでした。
そのため、夏に鯉を田んぼに放して育て、冬の間は家の台所につながる池に入れておき、食べていました。
その中から、ごくまれに色の変わった鯉が生まれたようです。
そうした鯉は食べずに大切に飼い、そこからまた、色あざやかな鯉が生まれてきました。
やがて、それは「錦鯉」と呼ばれるようになりました。
現在では海外でも人気が高まり、40以上の国々に輸出されています。それらの国の愛好家には、日本語のまま「Nishiki Goi」と呼ばれ、愛されています。
錦鯉を育み、そして、これまでに誰も見たことがない錦鯉創りに取り組む養鯉場に密着した写真絵本です。
〈 編集者からのおすすめ情報 〉
4年の月日をかけて、新潟県の養鯉場に通いつめ、取材撮影をしました。錦鯉の美しさだけでなく、それを育む気候風土、育てる人々、どのように創り出されるのか、写真で感じ取っていただけたら幸いです。
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