この絵本の内容紹介あらすじ

地球の自然と全生物を守るためにすべきこと

シリーズ累計およそ7万部発行の人気シリーズ第8弾。
テーマは、今地球が直面している環境問題についてです。

日本でもレジ袋が有料化され、二酸化炭素削減について日々討論されるなど日常的にこの問題が取り上げられています。

本書では、今地球で起きている環境破壊の状況について紹介するとともに、このシリーズらしい科学的視点での改善策を提起しています。

わたしたちが日常的に消費しているものが、環境にどれだけ悪影響を与えているか知れば、きっと驚き、反省することでしょう。

それらについて、見るだけで理解できるインフォグラフィックの手法を用いて、やさしく解説します。

◆主なトピックス
ハンバーガーは、牛や小麦を育てて作らなければならない。たったひとつ作るにも、あなたが飲む水の3年分が必要。
食用油などを生活排水として捨てた結果、英国の下水道で、象20頭分の油脂の塊が発見された。
プラスチックストローなどはマイクロプラスチックとなり、環境を汚染している。それは未開の地や飲み水の中からも発見されている。
太陽光パネルをサハラ砂漠の2%ぐらい設置できれば、全世界の電気がまかなえる。
など。

〈 編集者からのおすすめ情報 〉

「学校の授業で環境問題を取り上げる時間が増えてきて、地球や宇宙に興味を持ったので『知っておくべき100のこと』シリーズを購入した」という読者の声がたくさん届くようになりました。

地球温暖化や食料不足の問題は、すぐにでも取り組まなければならない課題で、子どもたちにも、その意識が芽生えているようです。

本シリーズはこれまで科学一般、宇宙、人体、地球などについて、いわゆる科学的「知識」を紹介してきました。
今回は「知識」だけでなく、地球の気候変動、環境汚染、動植物の絶滅などを改善しようという「問題提起」を加えながら解説しています。

「楽しい科学の本というだけではいけない。この事実は多くの読者に知ってもらわなければならない」という意思をこめています。

たとえば空の雲について、これまでのシリーズで何度も取り上げてきましたが、本書では視点を変え、「雲にも絶滅が危惧されるものがある」ことに言及しています。
100年後には層積雲という雲が消えてなくなるかもしれないというのです。

二酸化炭素濃度の上昇が原因なのですが、恐いのは、その雲が作ってくれた日陰が減って、ますます地球の温暖化が進むということです。

温室効果ガス(二酸化炭素ほか)が与える影響や、プラスチックゴミの環境汚染の実情などを正しく理解するためにも、本書は大変有効です。

もちろん、これまで通りの楽しい科学の話も充実しています。

太陽光や風力で起こした電気を炭坑の穴を利用して蓄電する方法には感心してしまいます。

自然の力を利用する発電方法は、安定供給が難しい場合があります。
そのため、真昼や風の強いときに作った電気を使ってモーターを回し、大きなおもりを廃坑の上まで持ち上げます。
日没後や風のないときに電力が必要になったら、そのおもりを廃坑に落下させ、取り付けたロープで発電機を回して電力を得るという仕組みです。

自然の力だけを利用した、なんともユニークで素晴らしいアイディアです。

科学の話は難しくなりがちですが、本書は、難解な内容をイラストによって視覚的に説明するインフォグラフィックの手法を用いているので、小学校中学年の子どもでも充分に理解できます。

ぜひ本書を子どもたちと読んで、地球のためにしなければならないことを一緒に考えてもらえればと思います。

絵本「インフォグラフィックスで学ぶ楽しいサイエンス この星を救うために知っておくべき100のこと」の一コマ
絵本「インフォグラフィックスで学ぶ楽しいサイエンス この星を救うために知っておくべき100のこと」の一コマ2
絵本「インフォグラフィックスで学ぶ楽しいサイエンス この星を救うために知っておくべき100のこと」の一コマ3
絵本「インフォグラフィックスで学ぶ楽しいサイエンス この星を救うために知っておくべき100のこと」の一コマ4
絵本「インフォグラフィックスで学ぶ楽しいサイエンス この星を救うために知っておくべき100のこと」の一コマ5
絵本「インフォグラフィックスで学ぶ楽しいサイエンス この星を救うために知っておくべき100のこと」の一コマ6
絵本「インフォグラフィックスで学ぶ楽しいサイエンス この星を救うために知っておくべき100のこと」の一コマ7