この絵本の内容紹介あらすじ

景福宮は、朝鮮王朝の宮廷です。王さまのいる正殿に行くためには、光化門、興礼門、勤政門の3つの門をくぐりぬけます。3つの門は、それぞれ荘厳な姿で来訪者を迎えます。政治をつかさどる景福宮の正殿は、勤政殿とよばれており、中庭では王族の婚礼や、即位などの重要な式典も行われます。また、勤政殿の付近にある、思政殿、万春殿、千秋殿とよばれる建物では、王さまと臣下が国の政治の議論を行います。さらに奥に向かうと、王さまが寝起きする康寧殿、王妃が寝起きする交泰殿、国のお祝い事の際に使われる慶会楼、王族が散歩し、くつろぐための香遠亭など、多くの建築物があります。そのどれもが、朝鮮文化の繊細かつ大胆な建築様式で建てられた建物で、目を奪われる美しさです。

この絵本は、そんな景福宮の美しい建物の数々が細部に至るまで描かれ、ページをめくるたびにまるで現地で実際に歩いているような感動を味わうことができます。緻密なタッチで描かれながらも、幻想的で静謐な雰囲気の漂う絵と、シンプルでわかりやすい文章が合わさった、非常に美しい絵本です。