この絵本の内容紹介
月のかたちがかわるのはどうして?
地球にはどうして昼と夜があるの?
私たちが住む地球は、果てしなく広い宇宙の中のほんの一部。そんな宇宙と地球の関わりや不思議を、美しくダイナミックな絵で描いた絵本です。
【絵/山福朱実さんからのメッセージ】
太陽や月や地球がなければ私たちはいません。
いまここに地球があるなんてすごいことだし、お父さんやお母さん、兄弟や友達がいるというのは、まったくもって奇跡です。
宇宙というのは広すぎて、距離や時間も長すぎて、知れば知るほど遠ざかり、想像していると、だんだんなにがなんだかわからなくなってしまいます。
宇宙全体からみると塵より小さい地球の上で、笑ったり泣いたり、毎日大忙しな私たち人間。
100年なんてほんの一瞬です。
だったら1分1秒を喜びの中で過ごそう。多少の問題くらい大丈夫、へっちゃらへっちゃら!
ときどき空を見上げながら、宇宙の一部であることに誇りを持って絵を創りました。
この絵本がきっかけとなって、読んでくれたみなさんが広い広い宇宙に飛び出してくれると嬉しいです。
【訳/おおたけ きよみさんからのメッセージ】
『地球と宇宙のおはなし』は、最初に韓国で出版された絵本です。今回、翻訳絵本として日本のみなさんに紹介されることになりましたが、実は、企画と文章は韓国、絵は日本の作家による新しいタイプの-日韓コラボ絵本-となっています。
文章を書いたチョン・チャンフンさんは、ソウル大学で天文学を学び、韓国で長年子どものための宇宙や天体に関する科学の本を書いてきた専門家です。絵は、現代的な版画の技法が印象的で韓国の人々にも人気のある作家、山福朱実さんです。
今、韓国では子どものための絵本づくりが意欲的に行われていますが、この絵本も韓国で人気を集めた知識の絵本です。作者のチョン・チャンフンさんは、子どもたちがお母さんやお父さんの手を握りながら、夜空の星や月を眺めてくれたら、という気持ちでこの絵本を書いたそうです。
日本と韓国の共同作業でできあがったこの絵本は、遠い宇宙に思いをはせながら、その美しさや不思議さに共に驚き、そして共に大切にしようという愛に満ちています。