この絵本の内容紹介
しんしんと雪の降る、クリスマスイブのロンドン。町の人びとが、それぞれクリスマスを祝い、楽しんでいるなかで、ひとり、そうしたことに背を向け、ひたすら貧欲に、金もうけを考えるスクルージ老人……。イギリスの作家チャールズ=ディケンズの小説『クリスマス=キャロル』を原作として、この中編アニメーションは、1983年に製作されました。ディズニー社は、ディケンズの世界を、ほぼ忠実に再現すると同時に、登場人物を、たくみにディズニーキャラクターに置きかえました。その代表が、主役のスクルージ=マクダックです。そのため、原作の重いテーマが驚くほど、わかりやすくなりました。人を思いやる気持ち、感謝する心、過去のあやまちに気づき、自分を変える勇気。いつの時代であっても変わらぬ大切なものを、このアニメーションの名作は、私たちに伝えてくれています。