この絵本の内容紹介
「シンデレラ」は広く世界に伝わる昔話で、同じ原型をもつ話は、三百数十を数えます。継母とその娘にいじめられる心やさしい娘が、魔法使いや小さな生き物たちにたすけられて、最後には幸福をつかむ物語です。昔話は時間というふるいに残った、その時代の人々の嘆きや憧れというべきもの。シンデレラの物語は、身の不遇を嘆かず、まわりの者に親切に、あたえられた仕事に精をだせば、かならず報いられるという、人生への前向きな知恵を伝授しているように思えます。
ディズニー版「シンデレラ」は、17世紀のフランスの作家ペローの童話「灰かぶり」をもとに製作されました。劇場用長編アニメとしては「バンビ」以来8年ぶり、第二次世界大戦をはさんで6年をかけた1950年の完成です。スクリーン上の魔法の数々は、ディズニーならではのすばらしさ。主題歌「ビビディ・バビディ・ブー」のヒットとあいまって、ディズニーアニメの古典となりました。