この絵本の内容紹介
幼いにじうおは、暗がりを恐れて、なかなか眠れずにいました。パッチリと目を開けたまま、海藻布団のウォーターベッドで何度も寝返りを打ちます。
「しばらく ぼくと いっしょに いて くれる、ママ?」
そう言ってママに甘えると、にじうおは少し安心しました。ところが、それでも眠ることが出来ません。不安なことが他にもあるのです。
「もし しおの ながれが ぼくを さらって いったら?」
「もし ぼくが たこの はく すみの なかで まいごに なったら?」
「もし おばけうおが きて、ぼくを たべようと したら?」
にじうおが不安に思っていることを話すと、そのたびにママは安心させてくれますが……。
にじうおは、眠る前についつい恐ろしいことを想像してしまいます。果たして、この不安に終わりはあるのでしょうか。
この絵本は、にじうおの銀の鱗が実際にきらきら光る珍しい作品。『にじいろのさかな』が小さかった頃を描きます。
きっと、この親子の会話に温かな愛情を感じることでしょう。そして、親の存在が子どもにとってどれほど頼もしいかが伝わるはずです。