この絵本の内容紹介
江戸の町の風景と、そこに暮らす人々のようすを、綿密な絵で紹介する、江戸絵本の決定版です。
江戸の風景が正確に描かれているのはもちろん、人間の表情やしぐさがひとりひとり、表情豊かにいきいきと描かれているので、眺めているだけでも楽しく、江戸の町を訪ねたような気分になれます。
案内役は、昔から東京に棲みついていて町の移り変わりを見てきたという設定の「妖怪小僧」というキャラクター。
その妖怪小僧や、他の「隠れキャラ」たちが必ず場面のどこか隠れているという仕掛けもあり、「さがしもの」絵本としても楽しめます。
江戸の暮らしについての造詣が深い絵本作家の太田大輔氏が、その知識と表現力を結集した、渾身の絵本。
小さなお子さんが眺めるだけで楽しめる一方、江戸に関心のある大人読者の期待にも応えられる内容です。
本編は以下の12場面から構成。
・隅田川と両国橋
・火事と火消し
・日本橋と魚河岸
・長屋の正月
・江戸の大通り
・品川宿と御殿山
・高輪の月見
・江戸湊と弁財船
・堀のまち
・雪景色
・浅草の芸人
・両国の花火
巻末に、それぞれの場面の詳細な解説を収録しています。