この絵本の内容紹介あらすじ

『きもだめし』は、その名の通り、夏の風物詩である肝試しがテーマの、縦開きのしかけ絵本です。

不気味な日本人形の、おどろおどろしい肝試しへの案内から、本作は始まります。幽霊や、一つ目お化け、ろくろっくび、のっぺらぼうなど、定番のお化けや妖怪が次々に登場するのですが、一番の見どころはなんといっても、驚きの「しかけ」です。この作品は、縦にページをめくっていく縦開きの絵本ですが、お化けが出てくるページは、片観音になっています。最初にページを開くと、井戸や、地面が見えていて、そのページを上に開ければ、井戸から幽霊が現れたり、地面から骸骨が飛び出したりするのです。

思わせぶりなテキストのページがあり、それをめくると、お化けが飛び出す、という構成は、まるで実際にお化け屋敷や肝試しに行ったかのような、臨場感あふれるしかけです。

おはなし会や、親子でドキドキしながら楽しめる1冊です。