この絵本の内容紹介
本作の主人公は、タイトル通り「大豆」。江戸時代を思わせる、「いそふらのくに」が舞台です。「いそふらのくに」では、ずっと昔から、人々が大豆を育てて生計を立てていました。ところが、先代のおとのさまが亡くなり、新しいおとのさまにかわると、状況は一変。なんと、大豆を作ることも食べることも禁止した「大豆禁止令」が、突然お城から出されたのです。この大ピンチに立ちあがったのは、なんと、今まさに収穫時期を迎えた大豆たち。次々に畑を飛び出し、このおかしなおふれをやめさせようとお城に向かうのですが……!?
やぎたみこ氏らしい、緻密なタッチで描かれた本作は、これでもか! というくらいめまぐるしく展開が変わっていき、スピード感も満載。大豆のすばらしさもしっかりと描かれ、食育にもぴったり。読み聞かせで盛り上がること間違いなしの1冊です。