この絵本の内容紹介
ある日、えいちゃんという女の子がお絵かきをして遊んでいると、聞き慣れない声が聞こえてきました。
どうやら声は押入れから聞こえてくるようです。押入れをそっと開けて覗いてみると平安時代の格好をした人形が出てきました。
えいちゃんの存在に気づいた人形は、慌てふためいて引き返そうとしますが、えいちゃんは興味津々。
「まって!いっしょにあそぼう」っと人形に言うのです。
人形の正体は、お内裏様でした。そして、続いて出てきたのがお雛様。でも、ぽっちゃり系の見覚えのないお雛様でした。
なんと、お雛様は気ままに過ごしていたら丸々と太ってしまったのです。そして、運動するために出てきたと言うのです。
えいちゃんが見守るなか、雛人形たちは、かけっこしたり、風船トランポリンで跳ねてみたり、毛糸つなひきで踏ん張ったり、一生懸命運動するといつの間にやら元のお雛様に戻っていました。
お雛様が元の姿に戻ったらここからは三人官女の出番です。髪をすき、化粧と着物を整えます。
元に戻ったお礼にとお雛様は、えいちゃんに舞を披露して見せるのでした。五人囃子の演奏が始まると部屋いっぱいに賑やかな音楽と笑い声が広がりました。
いよいよ、家族みんなでひな祭りの準備が始まります。でも家族にはお雛様のことは話しません。
そうなのです。えいちゃんとお雛様たちの楽しい思い出は、ふたりの秘密なのです。
秘密というのは、時には悪いイメージもありますが、今回の秘密はとっても愉快な楽しい秘密です。えいちゃんとお雛様のように、とっても愉快な秘密をお子さんと共有してみるのも素敵ですよね。