この絵本の内容紹介あらすじ

2009年にデビューしたシゲタサヤカ氏の最新作です。
デビュー作『まないたにりょうりをあげないこと』では、「まないたが料理を食べてしまう」というユニークな設定で話題になりました。その後、同じレストランを舞台にした続編『りょうりを してはいけない なべ』『コックの ぼうしは しっている』も好評で、他社からも『オニじゃないよ おにぎりだよ』(えほんの杜)など、話題作が多く生まれており、現在もっとも人気のある絵本作家のひとりです。

本作、『カッパも やっぱり キュウリでしょ?』は、講談社の新刊としては3年ぶり。満を持しての刊行です。今回の主人公は、「コック」ではなく、妖怪の「カッパ」。野菜のキュウリが好きで好きでたまらないカッパが、ある日出会ったのは緑色の謎の物体。よく見ると、その物体は生きていた! しかも、キュウリの輪切りそのもの! 驚きつつも、カッパは企むのです。このキュウリを食べてしまおう・・・・・・と。

シゲタ氏の作品は、予想もつかない展開が魅力ですが、今回の作品もシゲタ節が炸裂。不条理さを感じつつも、読者は主人公のカッパ同様、驚きと脱力感が入り混じる不思議な気持ちになること間違いなし。衝撃のラストは、必見です。