この絵本の内容紹介
美味しそうな匂いに誘われて、暗い道をてくてく歩くもったいないばあさん。うっすらと明るいほうへ歩いてみると、そこにいたのは恐ろしい赤鬼とたくさんの人々でした。
赤鬼に怒鳴られている人々は、泣いたり、怒ったり、喚いたり……。
なんと、もったいないばあさんが迷い込んだのは地獄の入り口だったのです。
そして、美味しそうな匂いの正体は、恐ろしい赤鬼が作るスープです。人々は一列に並ばされ、柄の長いスプーンを渡され、そのスプーンで赤鬼が作るスープを飲まなければいけなくなります。
とても美味しそうなスープを目の前に、お腹を空かせた人々が我先にと押しのけかき分け争い始めます。ところが……スプーンの柄が長すぎるのでスープをすくっても口元に運ぶのは至難の技。誰もスープを飲むことができません。
お腹を空かせた人々がスープを床にこぼしてしまうと、もったいないばあさんが「ああ もったいない!」と怒ってしまいます。それから、スープを上手に飲む方法を人々に教えようとした途端、次は赤鬼が怒ってしまい、もったいないばあさんは遠くに飛ばされてしまうのでした。
もったいないばあさんが飛ばされた先は、お花畑が広がる雲の上。一体、もったいないばあさんは次はどこに迷い込んでしまったのでしょう。そして、このあと、どうなってしまうのでしょうか。