この絵本の内容紹介
ベニテングタケのてんてんちゃんは、きのこほいくえんに通う可愛いきのこ。きのこほいくえんには、他にもたくさんのきのこが通っていますが、その中でもてんてんちゃんは一番のアイドルなのです。
きのこのキヌメリガサ先生は、「さあ、きょうはみんなでこのほんをよみましょう」と提案しました。その本とはきのこ図鑑、自分達がどんなきのこなのか調べようと言うのです。
あるきのこは、「ぼく、おどっちゃうくらいおいしいマイタケなんだって。」
またあるきのこは、「あたしは、1ぽん5000えんもするマツタケ!」
さらにあるきのこは、「あたち、どんなりょうりにもあう、ブナシメジ!」
他にもいろんなきのこが登場しますが、どのきのこ達も自分のことを理解して誇らしげな様子です。
では、みんなのアイドル、ベニテングタケのてんてんちゃんはどんなきのこなのでしょう?
でも、みんなの期待とは裏腹にてんてんちゃんの正体は……なんと毒きのこだったのです。
てんてんちゃんが毒きのこだったことを知った周りのきのこ達は、今までとは打って変わって急に冷たい態度を取るようになりました。
自分が毒きのこだったことを知って落ち込むてんてんちゃんは、これからどうなってしまうのでしょう。
毒きのこだけれどとっても健気で可愛くて優しいてんてんちゃんに感情移入してしまうようなお話です。
最後は、とっても愉快でハッピーな展開となっておりますのでご安心ください。
また、たくさんのきのこ達が登場するので「きのこ図鑑」を楽しむような気持ちになれる絵本です。自然や植物が好きなお子さんや人の気持ちがわかる優しい気持ちを育みたい親御さんにおすすめのお話です。