この絵本の内容紹介あらすじ

朝になりました。お月様は、今日から小学一年生。
いつも一人で過ごしていたお月様は、学校に行くのが嬉しくてたまりませんでした。期待で胸を膨らましながら、学校に登校します。

一年生の教室は、一年生でいっぱい。みんなで大きな声で朝の挨拶をして、それから先生に連れられて音楽室や理科室など学校の色々な教室を見て回りました。

教室に戻ると、次は一人ずつ自己紹介。
「なまえは つき。すきな たべものは クロワッサンと みかんの かんづめ です。しゅみは ぴかぴかに みがくことと ぴかぴかに ひかること。」
自分の番にお月様が自己紹介すると、まわりのみんなが騒ぎ始めました。

お月様は夜のものなので、夜の学校に行くはずだとみんなは言います。それに、ちっともぴかぴかじゃないと言って、月だと言うのは嘘だと決めつけられてしまうのでした。

自分が月だと信じてもらえなかったお月様は、帰り道に涙を流してしまいました。
次の日の朝になっても、悲しみは晴れません。あんなに楽しみにしていたのに、お月様は学校に行きたくありません。

ところが、今日は大事な日直当番です。それを思い出したお月様は、なんとか奮い立って学校に向かうのでした。

日直の仕事は、黒板拭き。ぴかぴかに磨くのが得意なお月様は、張り切って学校目指して走り始めました。

嘘つき呼ばわりされてしまったお月様は、みんなに理解してもらうことができるのでしょうか。そして、学校を好きになることができるのでしょうか。


初めてのお友達作りのきっかけに。そして、もしも挫けてしまったら、このお話を思い出すことで少しでも勇気が沸いてくるかもしれません。

お友達に自分を理解してもらえることの嬉しさやお友達を理解することの大切さを描いた絵本です。