この絵本の内容紹介あらすじ

『でんしゃに のろう』は子どもたちに大人気の「電車」や、「駅」がテーマの、遊び絵本です。2012年2月に刊行された、前作の『しょうがっこうへ いこう』は、小学校の1日の生活を、探し絵や間違い探しなど、楽しい遊びのページを交えながら教えてくれる絵本で、すでに4刷1万2千部に到達しています。本作は、その「鉄道版」というべきもので、遠方からやってきたおじいちゃんを、孫の主人公が迎えに行く、という設定で、ストーリーが進みます。電車の乗り方、駅にある施設、駅や電車でのマナーなどが物語の中に組み込まれているので、ストーリーを追いながら電車や駅についての知識が身につきます。また、単なる紹介だけで終わらず、前作同様に、迷路や記憶力クイズ、数の単位を選ぶクイズ、間違い探しなど、遊びが満載です。
作者は、『ルドルフとイッパイアッテナ』などの作品で、人気のある児童文学作家の斉藤洋氏。短くまとめながらもユーモアあふれる文章は、読みやすく、思わずクスリとさせられます。絵を担当する田中六大氏は、かわいい中に独特なおかしさを持つ不思議なタッチの絵本作家。細かく書かれた間違い探しや、探し絵クイズは、見ているだけでも楽しめます。乗り物好きの子どもはもちろん、楽しい遊びがたくさん入っているので、さまざまな子どもに読んでほしい1冊です。