この絵本の内容紹介あらすじ

この絵本は、A〜Zまでのアルファベットを頭文字に、三つの単語が並べられます。この三つの単語をもとにどのような物語が紡げるでしょうか。

A(上から順に英語、ドイツ語、フランス語)

Apple・りんご
Ameise・あり
Aigle・わし

B (上から順に英語、ドイツ語、フランス語)

Bear・くま
Biene・みつばち
Biche・めじか

C (上から順に英語、ドイツ語、フランス語)

Camel・らくだ
Cello・チェロ
Chat・ねこ

これは読み手が自分たちで物語を作る、世界に一つだけのABCの絵本です。例えば、一日に一回、一つのアルファベットを使って物語を膨らませてみるのはいかがでしょう。

Aであれば、「道端にりんご(Apple)が一つ落ちていました。それをあり(Ameise)が見つけると、小さな体で一生懸命に運びます。一匹のありでは日が暮れると、仲間を呼んでヨイショヨイショと運びます。ところが、巣まで目前というところで、わし(Aigle)に遭遇し・・・」といった具合に物語が展開できます。一つのアルファベットでも、その物語は無限に広がります。

この絵本の場合は、ABCの絵本だからと言って、外国語の勉強用とは考えないことが大切なのかもしれません。むしろ、物語を作ることを純粋に楽しむことが、結果的に、外国語と自然にふれ合うきっかけを作ってくれます。

物語を想像するのが苦手という方もご安心を。何かの場面を表現したようなイラストが、想像力を手助けしてくれます。気づけば、最初の三つの単語に縛られず、物語は意外な方向へと進み始めることでしょう。