この絵本の内容紹介
鬼は節分の日だけやって来るのではなく、実はいつも家の中にいるとしたら…?鬼の姿は人間には見えていないけれど、人間の家の中で鬼の一家が一緒に暮らしているという設定のお話です。鬼たちも人間と同じようにトイレに行ったり、歯磨きしたり、ご飯を食べたり。そして昼間、人間達がいなくなると自由な時間を過ごし、のんびり好き勝手に家の中でくつろいでいます。
そしてある夜のこと、人間のお母さんが「あしたはせつぶんね」と子どもに伝えると、鬼のお父さんはびっくりぎょうてん!節分の日が来ることをすっかり忘れていたのでした。そして鬼のお父さんとお母さんは、準備体操をしたり荷物をまとめたりと大忙しです。まだ幼い鬼の子は「せつぶんってなあに?」と聞きますが準備に忙しい2人はまったく教えてくれないのでした。
そしていよいよ当日。人間たちの豆まきが始まります。「おにはーそと!ふくはーうち!」の掛け声とともに家じゅう豆を投げて来るので、鬼の家族たちはたまらなくなって家の屋根へと上がっていきます。節分の日は、福の神のために一晩家を空けてやり、屋根の上で過ごすのが鬼たちのしきたりなのです。ここで出てくる福の神たちのキャラクターがとっても可愛らしく、「フクプクプウ フクプクプウ」とふわふわ飛んで来る様子は思わずみんな笑顔になってしまいます。