この絵本の内容紹介あらすじ

どこかの町で行われるたなばた祭りに町中の人がやってきて思い思いに短冊を書いていきます。とっても鮮やかな色彩とやわらかいタッチでたなばた祭りの様子を描いた絵本です。

まだ字の書けない弟が短冊に描いた絵を「いいねぇ」とほめる様子や、元気もりもりけんかのつよい男の子が妹のためにじっと待ってあげる様子など、ほっこり温かい気持ちになる人間模様が見て取れて、なんだか自分もその場にいるような気持ちになります。

強い風の日もしとしと降る雨の日も、みんなの想いがお空の星に届くよう短冊は持ちこたえます。とうとうたなばたの夜に短冊に書かれた願いの言葉たちがお星さまに向かって飛んでいきます。

いつか願いが届いたとき、お星さまはきらりと光って合図を送るそうです。とっても素敵ですね。

すぐにお星さまに届くもの、何十年も旅をするものもいる、とあって大人もなんだかストンと腑に落ちる気持ちになります。
そうか、だからいつも星はキラキラ瞬いているんだな、今誰かの願いがかなったのかな、ととっても温かくて前向きな気持ちになる一冊です。