この絵本の内容紹介あらすじ

耳かき屋の「ひょ・うーたん先生」は、不思議な植物「みみかき草」に水を与えています。この耳かき草は、先端に綿毛の付いた耳かきの形をしており、耳かき屋に欠かせない大事な仕事道具なのです。

ひょ・うーたん先生の助手である「ひょうすけ」が仕事が始まる時間を告げます。そして、最初にやって来たお客さんは、とっても大きなゾウでした。

ひょ・うーたん先生は、「ぞ」の1番のみみかき草を取ってくるように助手のひょうすけにお願いします。「ぞ」の1番のみみかき草は、ゾウのための耳かきなのでとっても巨大なのです。ひょうすけは、みみかき草を精一杯に土から引っ張り出すのでした。

ひょ・うーたん先生は耳かきの名人なのでゾウは耳かきをされて気持ち良くて大満足です。耳かきが終わると、あんまり気持ちが良かったのでゾウはトロトロに溶けてしまいます。そして、時間が経てば元に戻るだろうっと、ひょ・うーたん先生は次の仕事に取り掛かります。

次にやって来たお客さんは、なんとウサギの団体客です。ひょ・うーたん先生は、みみかき草の「う」の1番から100番までを取ってくるようにひょうすけにお願いするのでした。

ウサギの団体客を並ばせると、ひょ・うーたん先生は、次から次にウサギの耳かきを始めます。すると、あんまり気持ちが良かったのでウサギたちはまん丸に丸まってしまうのでした。

次にやって来たのは、声はするけど姿が見えないお客さんです。なんと透明人間のお客さんだったのです。ひょ・うーたん先生は、上手に透明人間の耳かきをすることができるのでしょうか。そして、透明人間の本当の正体が最後に描かれますが、なんとも意外な人物です。

動物たちの「みみを ほじって ほしいで ごわす」や「みみかき して おくれやすぅ」といった特徴的な口調も楽しい絵本です。