この絵本の内容紹介あらすじ

お昼ご飯の時間です。家族みんなでたこ焼き作りの始まりです!っと思いきや雨が降り始めたので洗濯物を取り込みに家族みんなは出て行きます。

プレートの上ではたこ焼きがジューッと美味しそうな音を立てています。でも、家族みんなは洗濯物を取り込みに行ってしまったのでたこ焼きの見張り番は誰もいません。
このままでは焦げちゃいますね……。

すると、どこからともなく声が聞こえてきます。
「ねえ、とうさん。」
「ぼく、こげちゃうよ。」
声の主はプレートの上で香ばしいにおいのするたこやきぼうや。

すると、これはいかんっとたこ焼きたちは自分たちでくるっとひっくり返るのでした。

「○○がたこやきのいのちだからな。」、お父さんたこ焼きの口癖です。
まんまるコロコロした形がたこ焼きの命。一口サイズがたこ焼きの命。ぷっくり新鮮なタコがたこ焼きの命。

五人家族のたこ焼き家族は、お父さんの言う理想のたこ焼きを目指して一生懸命焼きあがっていきます。

お姉さんたこ焼きは平べったいので息を止めてプクーッとまんまるに膨らみます。
赤ちゃんたこ焼きはタコが入っていなかったのでお母さんたこ焼きがタコを半分分けてあげます。
お母さんたこ焼きはプレートの穴からはみ出すほどの三段腹で太っていたので赤ちゃんたこ焼きにタコを分けてあげるとダイエット!

たこ焼きが擬人化されたお話は、家族の会話が面白くてユーモアたっぷりです。自分たちで立派なたこ焼きに焼きあがっていく姿が微笑ましい絵本です。

美味しく食べられることがたこ焼きの命。家族ばらばらになるときが来るけれどそれがたこ焼きの役目であり、運命なのです。
最後は家族の再会を祈って美味しく食べられるたこ焼きですが、また再会する日は来るのでしょうか。

面白おかしいけれども家族の大切さを教えてくれる、たこ焼き家族というとっても変わった不思議な家族のお話です。