この絵本の内容紹介
野村萬斎氏(狂言師)推薦!
『「狂言」を通して、表現の楽しさを子どもたちに伝えたい――。この「狂言えほん」シリーズが、小さな子どもにとっての最初の一歩になれば、私もうれしいです。』
~「くさびら」は、こんなお話です~
むかし、ある男がおりました。家にくさびら(きのこ)が生えてきて、取っても取ってもなくならないので、山伏にまじないを頼みにいきました。「わしにまかせなさい」と、えらそうな態度をした山伏が、「ぼろんぼろ ぼろんぼろ」とまじないをとなえると……くさびらは消えるどころか、数が増えてしまいます。山伏は必死になって、何度もまじないをとなえますが、くさびらはどんどん増えるばかり。ついには巨大なおばけくさびらが出てきて、男と山伏に襲いかかります。腰をぬかした2人は、たくさんのくさびらたちに追われて逃げていきました。