この絵本の内容紹介あらすじ

個性豊かななどんぐり達の住むどんぐり村には、とっても優しいおまわりさんがいます。毎日交番を出発し元気にあいさつをし、村のなかを自転車でパトロールしていつも安全を守ってくれています。

どんぐりの子どもの兄弟「いっち」と「にっち」もおまわりさんが大好き。ある日、木から降りられなくなったところをおまわりさんに助けてもらい、お兄ちゃんのいっちは「おまわりさんってすごいなあ!なんてかっこいいんだろう!」とさらに憧れるようになります。そしていっちは、大きくなったらおまわりさんになるんだ!と心に決めたのでした。

いっちはおまわりさんになるために、いろいろなことをがんばり始めます。みんなのために働くこと、力持ちになること、みんなに優しくすること、元気なあいさつをすること。いっちの健気な姿に、村の住人たちも「こどもおまわりさん」と呼んで温かいエールを送ります。

おじいさんのなくした杖を探しに、あちこち三輪車で走り回るいっち。子どもの純粋な心は大人でも見習うべきところがたくさんありますよね。

人の役に立ちたい、人に喜んで欲しいという気持ちは幼い子どもの中にも確実にあるようです。特に、自分が困っている時に家族や周りの人から助けてもらうという経験を実際に目の当たりにした子どもは、同じように誰かの役に立ちたいと考えることでしょう。

ただ「優しくしなさい」と言っても、どうして優しくしなければいけないのかがわからなければ表面だけの優しさになってしまいます。思いやりのある、優しさに溢れた世界を子ども達に見せてあげたいものですね。