この絵本の内容紹介
「生きる意味」や「生きる目的」って必要ですか?
ラテン語の「メメントモリ」(いつか必ず死ぬことを忘れるな)をテーマにした、大人気絵本作家・ヨシタケシンスケ初の長編絵本。
本作はラテン語の「メメントモリ」(いつか必ず死ぬことを忘れるな)をテーマに、ヨシタケ氏が考える生死観をメメン(姉)とモリ(弟)が語る3つの物語を収録。生きるとは、輪廻転生、どう生きる…など、読めば読むほど響く言葉や新しい発見があります。
かわいらしい絵と物語には、キャラクターの背景や、著者の思いなどが隠されており、読者の考察力がためされる本でもあります。
第1話:『メメンとモリと ちいさいおさら』
「わたしたちだって いつかはおとなになって、おとしよりになって、そしていつかは 天国にいく。」
メメンが作ったお皿を割ってしまったモリ。「世界にひとつしかないお皿なのに…」といつまでもクヨクヨしているモリに、メメンは「だいじょうぶよ、またつくればいいんだから」と励まします。
第2話:『メメンとモリと きたないゆきだるま』
「みんながボクを見て ガッカリしてる。わかるよ。こんなはずじゃなかった、って思うよね。」
夜のうちに降った雪。メメンとモリは次の日の晴れた朝、張り切ってゆきだるまをつくりました。でも雪は足りず、晴れて溶けかかり、できあがったゆきだるまは想像していたものと違いました。複雑な顔をしてゆきだるまをみつめるメメンとモリ。でもゆきだるまには意識があり、そんなふたりの顔を冷静に見ていたのです。
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第3話:『メメントモリと つまんないえいが』
「なんだか不安になってきちゃったよ。この先も、つまんないことばっかりだったらどうしよう。」
つまらない映画を見てしまったメメンとモリ。「時間を損しちゃったね」と話しているうちに、モリは「みんなは楽しいことをしているのに、ぼくだけ損をしているみたい」と思いはじめます。そんなモリにメメンは「いきものはべつに楽しむために生きているわけじゃないからね」と言うのですが…