この絵本の内容紹介
イタズラ子グマの三兄弟は、一番目がパッピで、二番目がプッぺ、三番目がポーなので……名前を合わせるとパッピプッぺポーです。
ある日、この三兄弟に大変なことが起きました。
一緒に暮らしている黒猫のチョコが行方不明になってしまったのです。
パッピもプッぺもポーも家中を一生懸命に探しますが、チョコはどこにも見当たりません。
「きっと もりに あそびに いって まいごに なったんだ。はやく みつけてあげないと、さびしくて ないてるよ」
そう考えた三兄弟はさっそく外に飛び出しました。
そして、森の中を探していると——
「チョコの おみみ はっけん! よかった。こんなところに いたんだ」
パッピがチョコを発見!……かと思いきや、それはチョコではありませんでした。
木の後ろにチョコの耳らしきものが少しだけ見えたのですが、それは大きなキノコだったのです。
三兄弟はガッカリしてしまいますが、気を取り直して今度は高いところから探すことにしました。木の上から双眼鏡で遠くを見渡します。
すると——
「みずうみの そばに チョコの おしり はっけん!」
今度はプッぺが発見! さっそく湖へと向かいます。
ところが……またもチョコではありませんでした。チョコらしきお尻の正体は、日向ぼっこしていたカメだったのです。
それでも三兄弟は気を取り直して、今度は牧場でチョコを探します。
すると今度はポーが——
「チョコの しっぽ はっけん!」
ヒツジの群れの中にチョコらしきシッポを発見!……したのですが、三度目の正直とはなりません。そのシッポの正体は子牛だったのです。
これだけ探してもチョコは見つかりませんが、それでも三兄弟は諦めません。元気をふり絞って探すうちに、とうとう海まで辿り着き——
子どもが大もりあがり! 101人の保育士・先生の推薦メッセージ紹介!
黒ねこのチョコがいなくなって、さー、たいへん!
この絵本を読んでもらった子どもたちは、主人公のパッピ、プッペ、ポーになってチョコをさがします。
ハラハラしたり、どきどきしたり、応援したり、喜んだり。最後は、思いもよらぬうれしさに、子どもたちにもたくさんの笑顔があふれました!! 豊かな自然の風景が心地よく、楽しく素敵な木のおうちに新しい家族が増えました。幸せで心あたたまるお話です。(青戸保育園 園長 二瓶 保)