作:宮沢 賢治(みやざわ けんじ)
(1896-1933)明治29年、岩手県花巻生れ。盛岡高等農林学校卒。富商の長男。日蓮宗徒。1921(大正10)年から5年間、花巻農学校教諭。中学時代からの山野跋渉が、彼の文学の礎となった。教え子との交流を通じ岩手県農民の現実を知り、羅須地人協会を設立、農業技術指導、レコードコンサートの開催など、農民の生活向上をめざし粉骨砕身するが、理想かなわぬまま過労で肺結核が悪化、最後の5年は病床で、作品の創作や改稿を行った。生前刊行されたのは、詩...
続きを読む・作品一覧を見る絵:司 修(つかさ おさむ)
1936年、前橋市に生まれる。中学卒業後、働きながら独学で絵を描き始め、主体美術協会の設立に参加する。装幀家としても著名。近年は小説の分野にも表現の場を広げ、1993年、「犬」(「影について」その一)で第二〇回川端康成文学賞を受賞。著書に『語る絵』(小沢書店)、『戦争と美術』(岩波新書)、『ブッダの歩いた道』(法蔵館)、『夢は逆夢』(白水社)、『奏迷宮』(河出書房新社)、『迷霧』(講談社)、『影について』(新潮社)など。
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