この絵本の内容紹介
ある日、もぐら君が地面から顔を出し、朝の訪れを確認していたときのこと、とんでもない事件が起こりました。
あろうことか茶色のふっくらしたソーセージのような塊が、もぐら君の頭に落ちてきたのでした。
もぐら君はカンカンに怒りますが、目が悪いので犯人を見つけることはできません。
そこにハトが通りかかったので、もぐら君は自分の頭にうんちを落とさなかったかと尋ねます。するとハトは、自分だったらこんなうんちをすると言って、ヨーグルトのようなドロッとしたものを落としていくのでした。
次にもぐら君は牧場の馬に尋ねました。すると馬は、自分だったらこんなうんちをすると言って、お団子のようなぎっしりとした大きな塊を五つ落とすのでした。
もぐら君は、他にもウサギやヤギ、牛や豚のもとを訪れては、自分の頭にうんちを落とさなかったかと尋ねました。ところが、犯人を見つけることはできません。それどころか、見ても嬉しくないうんちを、尋ねた動物たちに見せつけられるだけなのでした。
途方に暮れたもぐら君が次に声をかけたのは、うんこを食べている二匹の黒バエ。うんこが主食の黒バエなら誰のうんこか判別できるというわけなのです。
そして、黒バエ達は、もぐら君の頭に落ちたうんこを味見し始め……。
もぐら君の頭にうんちを落とした犯人は一体誰なのでしょうか。そして、もぐら君が行う犯人へのささやかな復讐にクスッと笑ってしまうことでしょう。