この絵本の内容紹介
満月にてらされた夜の庭で、歌い、踊り、遊ぶ子どもたち。『木はいいなあ』の作者ユードリーの詩的な文章に、センダックが描いた、幻想的な月明かりにうかびあがる夜の情景がすばらしい絵本。コルデコット・オナー賞受賞作。
モーリス・センダックは、ジャニス・メイ・ユードリーの『ムーン・ジャンパー』に深く心を動かされたに違いない。この絵本のテキストに、彼の作品のなかでも、とりわけ美しい絵を描いている。〈ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン新聞〉評
この絵を見た子どもたちは、ただちにその中にはいりこんで、はだしの足の裏の芝生や、髪をなぶり、ほほをひやす、心地よい風を感じることができるだろう。そして、月明かりに照らされた夏の夜、とんだりはねたりしながら、ただ生きているということに、うきうきするような喜びを感じるにちがいない。多くの大人たちも、この美しい絵本によって、遠い日の喜びをあざやかに呼びさまされることだろう。児童書批評誌〈ホーンブック〉評