この絵本の内容紹介あらすじ

ある寒い雪の日のこと——
シジュウカラのツピ君は食べ物を探していました。

「あ〜 おなかが すいた。なにかないかなあ……。あっ、あった! ツピツピツピ!」

見つけたのは一粒のヒマワリの種。けれども、これだけではお腹は満たされません。

そこで、ツピ君は種を育てることにし、植えるところを探しに出掛けたのですが……
空の上から見渡しても辺り一面雪景色。種が育つような場所は見当たりませんでした。

ツピ君が困っていると——
空から降ってきた雪が声を掛けてきました。

「くものなかへ いってごらん」

ツピ君は雪の言う通りに雲の中へと飛んでみることにしました。

雲の上に100階建の家!?

雲を抜けると、そこには不思議な世界が広がっていました。天に向かって、1階1室の部屋が100階まで続いてたのです。

「このたねから はなを さかせたいんです、ツピ」

「それなら、このいえの100かいに いくといいよ」

そう教えてくれたのは、ここの住人である雲さんです。さっそく、ツピ君は100階を目指して階段を上っていきました。そして、8階に到着すると……

「これを うえきばちに つかってごらん」

親切な雲さんが植木鉢をプレゼントしてくれました。

種がグングン育ち始める!?

ツピ君は種を入れた植木鉢を抱えて階段を上っていくと、11階からは雨さんが暮らしていました。——この家は10階ごとに違う種類の住人が暮らしていたのです。

「はなを さかせたいなら、まずはみずを かけなきゃね。ジャ〜!」

18階に暮らす雨さんが種に水を掛けると、驚くことが起こりました。なんと、種から根っこが生えてきたのです。

それでも、驚くことはまだまだ続きます。29階に暮らす虹さんが『七色ビーム』を当てると種は発芽し、38階に暮らす風さんが温かい風を当てると双葉に育ち……不思議な力を受けるたびに種はグングン育っていきました。

そうして、ツピ君は個性豊かな住人達と交流しながら、空の上の100階を目指し……。

絵本「そらの100かいだてのいえ」の一コマ
絵本「そらの100かいだてのいえ」の一コマ2

ピクトブック編集部の絵本談議

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空の上には個性的な住人達が暮らしていたね!

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41階から雪さんが住んでたり、51階からは氷さんが住んでたり、空の上に住んでるのは天候に関わる住人達ばかりだよ♪

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なんだか続きが気になるね!
100階には誰が住んでるんだろう。ますます楽しみだ!

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うんうん。
縦長で描かれているのも迫力があって楽しい絵本だったね!
1階1階の部屋が面白くて、いつまでも見飽きなさそうだな〜。

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100階全部が描かれているから見落とすこともあるかもしれないね。
だけど、それだからいいのかも。繰り返し読むたびに新しい発見があるもの♪