この絵本の内容紹介
ある日、クウちゃんという女の子がお風呂に入っていると、お湯の中から可愛らしい生き物がひょっこり顔を出しました。
「クウちゃん、わたしのいえの ちか100かいで これからパーティーがあるの。あそびにこない?」
その生き物はそう言うと、家の場所を言い残し、お湯の中へ消えていきました。
「ちか100かいのパーティーって どんなのかな? みてみたい!」
クウちゃんは地下のパーティーに興味津々。さっそく、その家があるという火山の麓を目指しました。
ところが、近くに着いても入り口が見当たりません。歩き回って探していると——突然、地面の下へと滑り落ちてしまうのでした。
地下100階建ての家に到着!
クウちゃんが滑り落ちた先には、不思議な世界が広がっていました。地底へと向かって、1階1室の部屋が100階まで続いてたのです。そして、ここがクウちゃんの探していた地下の家でした。
「ごめんなさい! パーティーがあるのは ここですか?」
「そうだよ。あっ、きみもよばれたんだね。あとで あおう!」
住人のウサギ達に温かく迎えられながら、クウちゃんは地下100階を目指して階段を降りていきました。すると、地下11階からはアライグマ達が暮らしていました。——この家は10階ごとに違う生き物が住んでいたのです。
「まあ、どろだらけ! パーティーに いくんでしょ? あらってあげるわ。ちょっとまってて」
地下18階に到着すると、アライグマのお母さんが洋服を洗ってくれました。地下を降りる途中、アライグマの子ども達と遊んで、クウちゃんは泥だらけになっていたのです。
さらに下の階へ降りていくと、地下21階からはセミの幼虫の部屋が続き、地下31階からはダンゴムシの部屋が続き……、どの階も個性的な部屋ばかりが続いていました。
そうして、クウちゃんは個性豊かな住人達と交流しながら、火山の奥深くにある地下100階を目指し……。
ピクトブック編集部の絵本談議
住人達も個性的だっただけど、部屋も個性的だったね!
ダンゴムシの部屋の一つは、ボーリング場になってたよね!
しかも、ボーリングの球がダンゴムシ!
どの階も面白くて続きが気になるね!
地下100階には誰が住んでるんだろう。ますます楽しみだ!
うんうん。
縦長で描かれているのも迫力があって楽しい絵本だったね!
1階1階の部屋が面白くて、いつまでも見飽きなさそうだな〜。
100階全部が描かれているから見落とすこともあるかもね。
だけど、それだからいいのかも。繰り返し読むたびに新しい発見があるもの♪