この絵本の内容紹介
オーロラの見える国・フィンランドの遠い北の外れにコルバトントリという山がそびえ立っています。そして、この山の麓には、工場や倉庫や飛行場のある不思議な村があるのです。
人里から遠く離れているので道に迷ったおじいさん以外にこの村を見たことのある人はいません。一体誰が住んでいるというのでしょうか。
実は……ここに住んでいるのは白いヒゲのサンタクロースやサンタクロースの奥さん、それから何百人もの小人達やトナカイ達です。
この村の小人達の仕事は、世界中の良い子へのプレゼントを用意することです。大工や機械の熟練工、画家やタイピストなど様々な職業の小人達がせっせと働いているのでした。
小人の子ども達は、学校に通って国語や算数、地理や工作の勉強をします。工作の授業で上手にできた作品は、サンタクロースのプレゼント袋に入れてもらえるのです。
秋も終わりに近づくと、クリスマスの準備も着々と進みます。一番小さくてすばしっこい小人達が、こっそりと良い子がどこにいるのか調査に出かけるのです。それから、調査結果で良い子の知らせを聞いたサンタクロースは嬉しい気持ちでいっぱいになるのでした。
郵便屋さんの特別便では、世界中の子ども達からサンタクロースのもとへ手紙がたくさん届きます。手紙には様々な国の言葉でお願い事が書いてあるので手紙係の小人は外国語も知っていなければなりません。
フィンランドの不思議な村に住んでいるサンタクロースや小人達の一年間の暮らしぶりを描いたお話です。クリスマスの準備には様々な役割の小人達が関わっており、どうやってプレゼントが作られるのか、どうやってプレゼントが子ども達に届くのか、その裏側も物語にして描かれています。