この絵本の内容紹介あらすじ

いずみがもりには、たくさんの木々が生えており、その木々の一本一本にカラスが住んでいます。この森はカラスの町なのです。

このカラスの町にあるパン屋さんには、オモチちゃんやレモンちゃん、リンゴちゃんやチョコちゃんという四羽の子ども達がいましたが、みんな立派に大きくなりました。

そのパン屋さんの子ども達の一羽、リンゴさんには、イソちゃんという友達がいました。リンゴさんとイソちゃんは、小さい頃から一緒に遊び、大きくなった今でも大の仲良しです。

ある日、リンゴさんとイソちゃんが仲良く散歩をしていると、イソちゃんの従兄弟のシンちゃんが汗を掻きながら一生懸命に荷物を運んでいる姿を目にします。

シンちゃんがあまりにも苦しそうに荷物を運んでいるので、リンゴさんとイソちゃんは荷物運びを手伝うことにしました。そして、三羽で力を合わせてようやくシンちゃんの家まで帰り着くとサヤおばさんが出迎えてくれるのでした。

シンちゃんが運んでいたのは家の裏の畑で収穫した野菜だとサヤおばさんが言います。そして、収穫した野菜を賑やかな通りまで売りに出かけたのですが、まったく売れずに帰ってきたのでした。

シンちゃんが野菜を売りに出かけていたのは、シンちゃんのお父さんが亡くなってしまったからだとサヤおばさんは言います。サヤおばさんが野菜を育て、シンちゃんが野菜を売りに出かけていたのでした。

サヤおばさんの話を聞いた後、「わざわざ遠くまで行かずに近くの通りで野菜を売ればいいのに」とイソちゃんが言いいます。

ところが、「森のはずれのこんなところではお客さんが来てくれない」とシンちゃんが言います。

そして、「お客さんが来るか来ないかやってみよう」とイソちゃんが言うと、さっそく通りに野菜を並べ始めるのでした。

野菜を大きい順に綺麗に並べると、次は野菜の値付けを始めます。サヤおばさんは「安くてみんな売れればいい」と言うので、野菜は一律三円で売りに出すことにするのでした。

通りで八百屋を始めたイソちゃん達ですが、無事にお客さんは来てくれるのでしょうか。そして、野菜を買ってもらえるのでしょうか。

絵本「からすのやおやさん」の一コマ
絵本「からすのやおやさん」の一コマ2

ロングセラー絵本「からすのパンやさん」の続編の一つです。